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首相「厳しい叱咤に反省」 自民、国会閉会中審査を検討安倍晋三首相(自民党総裁)は三日午前、東京都議選で自民党が歴史的大敗を喫したことを受けて「大変厳しい都民の審判が下された。党に対する厳しい叱咤(しった)と深刻に受け止め、深く反省しなければならない」と語った。「党一丸となってしっかりと態勢を整え、結果を出していくことによって、国民の信頼を回復していきたい」とも話し、政権運営の立て直しを図る考えを示した。官邸で記者団の質問に答えた。 この後、自民党本部で開かれた臨時役員会で、首相は「国会運営のことを考えてほしい」と表明。民進など野党四党が学校法人「加計(かけ)学園」の獣医学部新設問題などを巡り、臨時国会の早期開催や各種委員会の閉会中審査を要求していることを踏まえ、自民党は閉会中審査に応じる方向で検討することにした。 都議選の投開票後、首相が取材に応じるのは三日午前の官邸での記者団とのやりとりが初めて。過去最低の議席となった敗因について「政権が発足して既に五年近くが経過し、緩みがあるのではないかという厳しい批判があったのだろう」と指摘した。 その上で「国政に一時の停滞も許されない。内外に課題問題は山積している。こういう時こそ一層、身を引き締め、謙虚に、丁寧に、やるべきことはしっかりと前に進めていかなければならない」と語った。 自民党臨時役員会で、首相は「都議選は厳しい結果だったが、一致結束して頑張ろう」と呼び掛け、役員会も安倍政権を結束して支えることで一致。三日昼に官邸で開かれた政府与党連絡会議では、自民、公明両党が引き続き連携していくことを改めて確認した。 都議選では公明党が都議会自民党との連携を解消し、小池百合子都知事が率いる都民ファーストの会と連携したが、連絡会議で公明党の山口那津男代表は「国政は課題が山積している。政府与党がしっかりと結束して国民の期待に応えていくべきだ」と語った。 これに先立ち、菅義偉(すがよしひで)官房長官は記者会見で、都議選を踏まえた自民、公明両党の関係について「野党の時代も含めてしっかりと協力を行ってきている。地方選の結果が(国政の連立に)影響を直ちに与えるとは考えてない」と語った。 菅氏は、自民党大敗に伴い、衆院解散戦略を見直す可能性は否定。党役員人事や内閣改造を早めるという見方に関しては「首相自身が判断するものだ」と明言を避けた。 PR情報
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