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都議選2017

小池氏、次は国政?自民警戒 不満の「受け皿」現実味

 東京都議選で勝利した都民ファーストの会を率いる小池百合子知事は近い将来、国政に進出するのではないかと取り沙汰されている。参戦すれば、来年十二月までに行われる衆院選への影響は避けられない。都議選で敗れた自民党内からは気をもむ声も出ている。

 「小池氏は国政をやらざるを得ない。(小池氏を支持する衆院議員の)若狭勝氏も必ず出る。東京を中心に関東や名古屋などの大都市に広がるだろう」。東京選出の自民党ベテラン議員はこう指摘した。

 自民党の中堅議員は「安倍晋三首相と小池氏の仲は悪くない。小池氏が国政に打って出ても協力を模索するだろう。でも、衆院選になれば東京や関東で自民は議席を減らす。国政進出への動きを注視するしかない」と話した。戦々恐々としている議員もいるという。自民党の二階俊博幹事長は「聞いていない」と平静を装っている。

 都議選で、自民党に不満を抱く有権者の「受け皿」になり得ることを示した「都民」。日本維新の会代表の松井一郎大阪府知事は三日、小池氏の国政進出について「可能性、大ありというところでは」と記者団に語った。地域政党「減税日本」代表の河村たかし名古屋市長も「自民党に取って代わる新勢力をつくらなければならない」と述べた。

 小池氏は三日の記者会見で、自らに近い国会議員を国政選挙で支援する可能性を問われ「今そういう状況にない。都民ファーストならぬ、国民ファーストをベースに考える方が増えれば、それは国民にとってもいいことではないか」と、国政進出に意欲を示したと受け取れる発言をした。 (関口克己)

 

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